ナラ丸テーブル1
今回は、丸テーブルの製作行程をご紹介します。
まず、板を接ぎ合わせ天板を製作します。天板はテーブルの顔であり、木取りには毎回悩みます。同じ木の板から取れれば似たような感じに仕上がりますが、大きな天板ではそれも難しくなり、何枚も板を並べて、色合い、木目など使用する板を吟味します。削ってみると白太やしみなどが現れることも多くあります。
板矧ぎが完了したら、天板の裏に溝を掘ります。この溝は先細りになっており、同じテーパーのついた桟を両側から差し込むことにより、反りを防ぎます。ぴったりと合っていないと意味がないので、慎重に加工する必要があります。手で半分くらい、入るようになったら後はクランプで押し込みます。
天板の上側は丸面で、裏側は角面で面を取っています。
脚はシンプルな四脚で先細りのテーパーにし、外側にアールをつけて優しい印象に仕上げました。
テーブル製作の行程で最も大切なのは、天板の加工です。無垢のテーブルの場合、木の呼吸により伸縮しますので、その動きを妨げずに反りを防ぐ必要があります。キグミデザイン&クラフトでは、吸付き桟を使用するのがベストだと考え、その方法を採用しています。