椅子の製作工程4
写真は彫り込む前の座面です。
座面の形にはいろいろありますが、座ったときに当たる部分に違和感が無いような形に彫り込んでいきます。彫り込む形に墨付けをして、ディスクカッターでおおまかに粗彫りし、その後鉋やサンドペーパーで仕上げます。もったやばんがき、臼堀釿といった刃物で彫り込む事もできます。
鉋は台が平らな平鉋、台が反っている反台鉋、四方反鉋を使用します。大きめの鉋から使って、だんだんと小さな鉋で仕上げていきます。反台鉋や四方反鉋は彫り込む面に合わせて大きさや反り具合の違う物を、たくさん用意しておく必要があります。鉋で削りながら、ときどき座ってみて違和感を感じるところを削っていきます。鉋は横ずりと呼ばれる、木の繊維に直角に削っていくことがおおくなるため、良く切れるように研ぎながら使う事が綺麗に仕上げるこつです。
鉋で形ができたらサンドペーパーで仕上げます。あくまでサンドペーパーは仕上げのためなので、サンドペーパーで形を変えるほど削ってはいけません。
120番程度からはじめ、240番、360番とだんだん細かい物にかえて傷を取っていきます。ペーパーは木目に沿ってかけるようにします。組み立て後に通しほぞの部分を加工するので、240番程度で止めておいて、組み立て後に仕上げをするようにします。